ホビット・ジャパン・プレミア


2012/Dec/01:六本木ヒルズアリーナ
ホビット・ジャパン・プレミアが六本木ヒルズアリーナで行われました。出席者は、マーティン・フリーマン、リチャード・アーミティッジ、イライジャ・ウッド、アンディ・サーキス、そしてピーター・ジャクソンという超ゴージャスメンバー。日中の記者会見、夜のレッドカーペットの様子はYahoo!映画ニコニコ生放送で生配信され、プレミア応募に落ちまくった私も無事垣間見ることができました。レッドカーペットの司会は赤坂泰彦さん。放送を見ながらマーティン可愛いしかつぶやいていなかったよな自分でした。レッドカーペット後は特別上映会の舞台挨拶へ。こちらは残念ながら放送はありませんでしたが、こういったプレミアの様子を生配信してくれるというのは本当に良い時代になったものです。
 13/Jan/14

Barnes&Noble-University のThe Lord of the Ringsの講座受講記


2004/May/03-2004/Jun/07:Barnes&Noble-University

”The Lord of the Rings ”( Online Instructor-led Course) を受講しました。こちらは、アメリカのブックショップ、Barns and Nobleが主催したものです。Barns and Nobleは、当時オンライン上で様々な講師を招いての講座を無料で開講していました。(現在は講座形式のBarnes&Noble-Universityはなく、代わりにオンライン上での本に関するDiscussion掲示板、Book Clubがあります)このThe Lord of the Ringsの講座はその一つとして開催されたものでした。指輪関係のサイトを彷徨っている時にこの講座の存在を知り、「おもしろそう・・でも全部英語で大変そう・・と登録をためらったのですが、ダメもとで、と受けてみました。

期間:2004/05/03...2004/06/07(実際の講座は4週間。続く2週間は、講座にアクセスして内容を読む事ができた期間です。)

準備するものは必須なのが、原典のThe Lord of the Rigns ,The Hobbit。その他、課題図書というかおすすめ図書として、 トム・シッピーのJ.R.R. Tolkien:a'Author of the Century、ハンフリー・カーペンターの J.R.R. Tolkien(J.R.R.トールキン―或る伝記)The History of the Lord of the Rings(クリストファー・トールキン編集の教授遺稿集HoMEのうち、指輪物語に関する部分をまとめた本)、The Letters of J.R.R. Tolkien (書簡集)Leslie Ellen JonesのMyth and Middle-Earthが上げられており、こちらはお好みでという形です。 Myth and Middle-Earthの著者であり、UCLAやハーバードで教鞭を取ってきたLeslie Ellen Jones博士を講師に、4週間、12レッスン、assignment,reviewといった宿題付き。それをサポートしてくれるインストラクター付き、という前ふりにどきどきしながら、開講を待ちました。

講座初日:感想
2004年5月3日(日本時間では5月4日)The Lord of the Ringsの講座がいよいよ開講しました。 当初私が漠然と考えていた形式は、日にちごとにlessonが一つずつアップされ、それについてassignmentをメールか何かで提出する、というものかな、でした。しかし実際に講座にアクセスしてみるとそうではありませんでした。講座=クラスに入室すると、全てが掲示板形式になっていることがわかりました。掲示板は・Information & Introduction Areas ・ Lessons  ・the General Student Discussion Areaと、大きくカテゴリー分けされており、、インフォメーションにはお知らせや、講座への取り組み方が詳しく載せられていました。又レッスンは開講日の時点で、1から12まで全てアップされており、好きなレッスンから取りかかれる形になっていました。そしてそのレッスンにつき、Lecture & Discussion Topic というのがあって、 それについての課題と 練習問題 というのがありました。練習問題は2択問題がいくつか並んでいるもの。課題は「〜についてどう思うか的ないわゆるレポート。受講者は、レポートを掲示板形式で投稿するようになっていて、掲示板形式ですから当然他人の書いたものを読むことができます。そういった他人のレポートを読み、質問したり討議したりすることが推奨されていました。その他受講者同士での紹介や、受講者が共有したらおもしろいだろうと思われる情報を投稿するカテゴリーもありました。。 こうした討論や質疑応答の掲示板にはインストラクターやティーチング・アシスタントが、入って、適切なアドバイスをコメントしてくれますが、彼らが入らない、自由に討論する掲示板もありました。
受講のアウトラインには12 lesson 24hourとありましたがとてもその時間ではおわりそうにない、というのが初日の印象でした。 参加者は10代〜60代、アメリカの人が多いですが、ヨーロッパ、アジア、オセアニアと世界中からアクセスしてきていました。みんなトールキンが、指輪が好きなメンバーなんだな〜と思うとそれだけで楽しい気持ちになりました。

そうしてはじめた講座でしたがやはり追いついていくのに青息吐息。掲示板で活発にやりとり、どころか、掲示板のレスを読む以前の問題。レッスンを読むのにすら四苦八苦、assignment,reviewもどうしたら、状態になってしまいました。 それで今回は掲示板でのやりとりなどはパス、最低でもlessonだけは読もうと目標設定をし直して、気を取り直してレッスンにとりかかりました。


■ [lesson](以下は簡単な覚え書き)

■ [lesson 1]
トールキンの生い立ちと、軌跡について。 課題は、彼の戦争経験や両親を早くになくしたことが彼の作品にどういった影響を与えたと思うか、というようなこと。しょっぱなからこれですかい・・・

■ [lesson2]
言語学者としてのトールキンとそれが彼の著作に与えた影響について。 ホビットの最初に、この話は昔むかしの話で、そのころは言葉も文字も今の私たちが使っているものとはまったく違っていました・・・という風に始まる言葉や文字に関するコメントがついていたとは知りませんでした。assignmentは世界大戦がトールキンに与えた影響や、インクリングスについてなど。

■ [lesson 3]
ホビット Assignment4題。

■ [lesson 4]
レッスン4はいよいよ指輪物語 旅の仲間上巻分。レッスンは、 ホビットたちの旅。トム・ボンバディルという存在について。死の二つの側面。柳じじいと塚人たち。ビルボの旅。ビルボが変えたこと。ナズグルについて。その恐怖。指輪に支配されるとおこりうること。ホビットから指輪物語へ。スケールと語彙の問題。

■[lesson 5]
レッスン5は旅の仲間下巻。モリアの門 死と再生。モリアの門の言葉。シンダリンと中世ウェールズ語との相違。 ガンダルフの帰還と帰還後の変化について。ロスロリエン。エルフたち。エルフ関するトールキンのコンセプトについて。オルフェオ卿のバラッド。アイルランドのトゥアハ・デ・ダナン。 ケルトのフェアリーとミドルアースのエルフたち。原罪とエルフ。 ボロミアの陥落について。

■ [lesson 6]
サルマンの敗北。 エントとアニミズム、 木々たちの闘い。エントとビヨルンとトムボンバディル。ガンダルフの帰還とセオデンの治癒:死と再生2 サルマンの声の力について

■ [lesson7]
2つのものというキーワード。相似と対立。 邪悪な2つの人格:ゴラムとスメアゴル。ホビットの強さと弱さ。 神話的な双子との相似。 二人の兄弟:ボロミアとファラミア。人間の強さと弱さ。 ゴンドールの王上在と執政の関係から連想されるフランスの王朝のこと。ファラミアとボロミア、ファラミアとエオメル、ファラミアとアラゴルンの相違について。 二人の英雄:フロドとサム 二人の違い。立場の違いと資質の違いについて。指輪が彼らにもたらした影響について。

■ [lesson 8]
エオウィンのジレンマ、女性の役割 女性キャラクターの少なさ。 エオウィンの異質なこと。北欧神話における女戦士の造型。 北欧神話、ヴァルキリー。トールキンの指輪とワーグナーの指輪 死の道、死と再生について セオデンとデネソール、支配者のモデル

■ [Lesson 9]
王の帰還:第三紀の終わり 旅の終わり:フロドの旅。エリオットのThe Wasteland。ゴラムの果たした役割について。悪しきものが存在する事への答え。 シャーキーの最後:ホビット庄の掃討の意味するところ。 第三紀の終わり:物語の終わり方について。

■ [Lesson 10]
エピックの構成:原稿 The History of the Lord of the Ringsが伝えてくれること。 最終稿に至る道筋について。その苦労。 ホビットの続編としての書き出し。シルマリルの物語出版の希望。 ビルボではない、冒険を受け継ぐホビット。ビンゴ・ボルジャー・バギンズ ビンゴの吊前の由来。 初期設定のストライダーについて。変わり者のホビット。トロッター ホビットから人間へ。 サウロンへの2方向からの攻撃という考え。 ホビットの冒険活劇から、ホビットの視点から語られる、シルマリルの物語に基づいた、いくつもの話が縒られた叙事詩的な物語への変化。 トールキンの文学上の癖について トールキンの執筆を妨げる多くの事柄。執筆の袋小路に入り込んで、一度止めた後に、執筆を再開するまでに時間があくこと。およそ一番最初に戻り書き直しはじめること。 フロドとサムの冒険のアウトラインは確定していたが他の旅の仲間の決まっていなかったこと。ボロミアの役割の変化。アラゴルンとエオウィン、アラゴルンとアルウェンの関わりについて。セオデンの変化、ゴラムがより多面的になること。木の髭とエントたちの変化 指輪戦争後のエピソードについて。フロドの役割の変化。シャーキーの変化。 指輪物語をまとめ上げるために時間がかかったことについて。シルマリルの物語が完成しなかったことについてのコメント。

■ [Lesson 11]
トールキンの遺産:ファンタジー小説。 20世紀後半のファンタジー小説の活力を蘇らせたこと。 3部作:ファンタジー小説の流行、ダンジョン&ドラゴンのようなRPGの隆盛。 インクリングスと彼らの書いたもの。C・S・ルイスとトールキン。互いに影響しあったことについて。第一次大戦後のファンタジー小説の上遇の時期について。 現実世界の外の世界を描くことについて。神話とファンタジー ウィリアム・モリスとファンタジーのルーツ 19世紀後半の、最も影響を与えた画家。モリスの自然回帰的な、ビジョンと社会主義者としての活動について。 エピック・ファンタジー ヒロイック・ファンタジー(剣と魔法の物語)との違いについて。ハワードのコナン・シリーズ。善は善、悪は悪という単純さ。 ガンダルフとマーリンについて。ケルト神話とドイツ神話から触発されたもの。 ケルトの伝説を元にしたファンタジーを書いたということで、引き合いに出される作家たち:ロイド・アリグサンダー、アラン・ガーナー、スーザン・クーパー。 異世界を構築したという点でトールキンと比較されるル・グウィン。 ステファン・ドナルドソン、デヴィッド・エディングス、キャサリン・カーツ、ジョージRRマーティン、マイケルムアコック、テリーブルックス、ゲイ・ガブリエルといったトールキンの後に続く作家たち。 テリー・プラチェットのディスクワールドシリーズや、Bored of the Ringsといった作品群について。

■ [Lesson 12 ]
トールキンの遺産:映画、異教信仰、環境保護主義 映画におけるトールキンの影響。アニメ版ロード・オブ・ザ・リングス。三部作の間接的な影響。ジョージ・ルーカスのスター・ウォーズ ファンタジー映画の扱われ方。PJ版映画:ロード・オブ・ザ・リングの中のエルフ語 カトリックと、トールキンと、異教信仰とファンタジーについて。 トールキンの詩について ロード・オブ・ザ・リングとカウンター・カルチャー 道はつづくよどこまでも


■ [tolkien]The Lord of the Ringsの講座雑感
こうしてBarnes&Noble-University開講のThe Lord of the Ringsの講座のlesson 部分を、とりあえず読み終わりました。しかし、本来5月頭から6月頭の講座期間中にこなすべきレッスンを読み終わったのは8月頭でした。 なんとか読み終わっての感想ですが、このレッスンは、一レッスンの分量がコンパクトで ありながら、指輪物語を中心にして、作品そのものの解釈と、作者としてのトールキン像と、彼に影響を与えたもの、彼が影響を与えたものにまで言及してあり、かなり密度の濃いものでした。コンパクトな分、一つ一つの事柄に関してずばっと、3行くらいで終わっていたり、当然のように予備知識として知っているべき歴史的、文学的な背景や宗教感などは、非英語圏、非キリスト教の人間である私がどれほどきちんと押さえて理解できたかは正直心許ないです。

この講座自体はレッスンを読み解くというよりはこのレッスンを足がかりにして、The Lord of the Ringsを読み始める、読み直す、読み返す事をし、また関連書籍を読んで、自分の考えてきたこと、あるいは感じたことを掲示板に投稿し、それについてディベートするという部分の方が重要な感じがしました。しかし参加人数が半端でなく、またその参加者たちの熱意が半端でないですから、掲示板のホットな投稿数にはほとんどついていけませんでした。正直自分の英語レベルと、自分が講座にさける時間がつりあっていなかったなというのが反省点の一つです。もっと英語力があるか、もしくは本当に学生のつもりになって、ある程度の時間を毎日確保していればついていけたのかもしれません。それと、全部を攻略しようとすると大変な訳ですから、まず最初に概要をつかむ意味でレッスンをざっと読んだ後で、自分が一番興味のある部分のレッスンについて精読して、アサインメントに力を入れるという講義の受け方をしても良かったのかな、などと思いました。

講座を受けた事は自分にはとてもおもしろい経験でした。来期にまた同じような講座があった時には、今回の事を生かしてまたトライして、今度はもう少し、アサインメントや、ディベートの方に目を向けてみたいなあ、と思いました。
しかしなんだかんだ言って、この講座で吊前があがったような作家や作品は、大抵が日本語訳(そのものでなくても同じ作家の別タイトルなど)されているわけで、異世界へのとっかかりは常に目の前に呈示されているんだなあ、とちょっと思いました。

■ [tolkien]The Lord of the Ringsの講座リターン!
このThe Lord of the Ringsの講座ですが、九月からまた開講されました。レッスン及び課題は同じもの。この講座は時間をおいてくり返される講座のようです。確かにあのレッスンが一回切りで終わるのはもったいないと思います。

04/10/27  るるむく日記04/05/04-04/08/14[tolkien]カテゴリから改稿転載

The Lord of the Rings Symphony


2004/Aug/30-31, 2004/Dec/11-12:東京国際フォーラム

パンフレット

パンフレット
2004/Aug/31
30日31日の二日公演のうち、31日公演を聴きました。指揮はジョン・マウチェリー、オーケストラはInternational LOTR Ochestra ソリストはシセルです。 交響曲への再構成、アラン・リーのイラストの投影、歌姫シセルと、見所がありました。シセルの歌声はとても綺麗でした。彼女が歌う、Golum's Songやin to the Westは、オリジナルのそれとはまた違った趣があり、楽しみました。生のオーケストラを聴くのは久しぶりだったのですが、ある意味なんとも言いがたい感想も持ってしまいました。各所で30日の講評を読んで覚悟していった部分もあったのですが、そういう覚悟を必要であるということはちょっと不幸ではなかろうかと思いました。ちょっとシロウトなのに偉そうな評ではありますが。
2004/Dec/11-12
贅沢をして、土・日の2公演を聞いてきました。指揮はハワード・ショア、オーケストラはロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団 ソリストはケイティ・ヌーナンです。 今回は2回目ということもあって自分の中で余裕があったせいか、オーケストラの曲とのなじみが良かったのか、音楽を楽しめました。。指揮棒を使わないショアの指揮ぶりが本当に素晴らしかったです。作曲者であり、映画も原作も良く知るショアならではの指揮と、それに応えるオーケストラという印象でした。
ところどころ、映画や原作を思い出してうるうるっとくるところがあり、1楽章のラスト前のボロミアのあたりや、メアラスのテーマの盛り上がりの部分など良かったです。特に最終楽章は本当に素晴らしかったです。戴冠式のアルウェンのテーマ(? 映画では旗の陰からアルウェンが出てくる所に流れる曲)のソロからつながるフレーズ、女声と男声と少年の全員でのコーラスとオーケストラが一緒になっての堂々とした所(ここでバックのイラストもミナスティリスでそれがまた泣けてくるんですね)や、そこからホビット庄、灰色港へと連なっていってinto the Westに辿り着き、最後に弦が静かに全ての幕を引いていくといった感じの終わり方は余情たっぷりでとても素晴らしかったです。
ソロのケイティさんもとても美しい声で、夏のシセルさんとはまた違った雰囲気を楽しめました。個人的な感想ですが、シセルさんの方はハイトーンが美しい、どちらかといえば、中性的、神秘的な雰囲気。冬のケイティさんはもう少し柔らかで繊細な女性的な雰囲気という印象を持ちました。自分の中では勝手にガラドリエルな歌姫と、アルウェンな歌姫ということになっています。
少年合唱団はまだまだ「カタカナ発音」とはいえ、夏よりはもう少し「エルフ語」っぽい響きになっていました。練習がんばったのかな。少年のソロはついがんばれ〜とお母さんのような気持ちになって(笑)応援してしまいましたが、二日目のIn Dreamsは声ものびがあってなかなか上手に歌えていました(音があがりきらないところがあったけど(^^;))
ショアも心なしか少年合唱の部分の指揮は「がんばれ〜」という感じで振っていたような(^^;)
ちょっとムリして出かけましたがその甲斐がある素晴らしい演奏会でした。
 るるむく日記04/Sep/01 04/Dec/12 [memo] [tolkien]カテゴリから改稿転載

ジョン・ハウ「ファンタジー画の世界」


2006/Feb/27-Mar/31

とにかくぜひ原画を観てみたい! という気持ちででてきた訳ですが、青山一丁目駅を出たあたりからどきどき。入り口で

ジョン・ハウ展看板

ジョン・ハウ展
どかーんという大きなポスターに感動、早速ギャラリーに移動します。ギャラリーに入る前からかなり舞い上がっていたというか滑っていたというかでした。実はものすごく混んでいて入り口の先から並んでずっと待たなきゃいけなかったりしたらどうしよう、などと思っていたのですが、そんな事もなく、ちょうど良い具合に人もいらっしゃって、とても鑑賞しやすい雰囲気でした。ギャラリーに入って、「ど、ど、どの絵から観れば良いのーー!!!」状態です。ぱっと入り口すぐからあ、あそこのグワイヒア、あ、そこにガンダルフ、あ、あっちの絵はタワーだ、あ、ベレリアンド、ぎゃー、どの絵の所にまず行けばよいの〜!!!!と入り口からくらくらしています。お、落ち着け自分、落ち着け自分と言い聞かせつつ、まず、入り口そばから観ていくことにしました。 原画展を観にいらっしゃった方が口を揃えてすばらしいとおっしゃていたことをまさに実感! です。印刷されたものより原画の方がずっとずっとすばらしいというのは頭ではわかっていたのですが、実際に目にすると本当に違いが肌で感じられます。スケッチもすばらしかったですが、やはりカラー作品が素敵でした。印刷でどうしても消えてしまう、その絵の持つ質感、遠景の少し曖昧なラインと柔らかな色調から、くっきりとディティール細かく描かれた近景が一枚の絵の中で調和がとれて同時に存在している美しさ。なかなか言葉では説明できないのですが、とても奥行きを感じます。一枚の絵なのだけれど、描かれていないその先の広がりが感じられます。絵の中に描かれた光と陰が本当に美しくて、海の蒼と、鳥の白と、木々の緑が美しくて、黒のクリーチャーたちが恐ろしいのに美しくて、本当にいつまでもいつまでもこれらの絵に囲まれて観ていたいと感じました。
その他、サウロンのフィギュアやハウ氏が手がけたゲーム、しかけ絵本、また日本で出版されたハウ氏の画集なども展示されていました。それから Lord of the Brushというハウ氏の、創作に関するビデオも上映されていました。
東京近郊に住んでいたら通いつめたい所でした。
 るるむく日記06/Mar/05 [tolkien]カテゴリから改稿転載

エルフ語講座


2009/Oct/17 渋谷区立 勤労福祉会館


トールキン研究会の白の乗り手さんが主催してくださった、エルフ語講座に参加してきました。 講師は英文学者、エルフ語学者、信州大学人文学部準教授 の伊藤盡先生。エルフ語とは? エルフとは? からはじまって、トールキン教授がエルフ語、ミドルアース世界を形作る事にいたった経緯や、古英語、ローハン語を辿って「実践、エルフ語で会話しよう」 まで、とても密度の濃い、楽しい講座でした。 会場内の80人全員がトールキン好き、というステキ過ぎる場所にも密かに感動していた私です。
実践編ではファラミアがアラゴルンと出会ってシンダリンで自己紹介をし合うという私的には悶絶ものの設定での会話を披露してくださって、それだけでぐらぐらしてしまいました。 講座ではもしかしたらお会いできるかも? とうっすら思っていた方たちと会えて嬉しかったです。入門編だからパスかもと思っていたのでラッキーでした。

講座終了後は伊藤先生を囲んでの2次会でしたが、"Gurth 'ni yrch!"(オークに死を!)とエルフ語で乾杯から始まり、楽しくおしゃべり。LotROでご一緒しているみなさんたちともお会いしていろいろお話できました。2次会で初めてお会いしたMさんの麗しいエルフ語! 私が発語すると「えれんしえら るーめん おめんてぃえるう゛ぉ」みたいなのですが、彼女が話すとテングワールが見える! それからナウグラミアなビーズ細工も見せていただきました。

こちらのエルフ講座の様子は講師の伊藤先生のブログにもアップされいます。 伊藤先生は2004年から2008年にかけて東急セミナーBE渋谷校にてエルフ語講座を開催されていらっしゃいました。その講座で使われたテキストは伊藤先生がweb上にアップされていらっしゃいますのでリンクしておきます。
http://homepage2.nifty.com/JINN/Sindarin/
2009年は「別世界ファンタジー小説を読む」というタイトルで、 Children of Hurinをテキストにした講座が東急セミナーで行われました。
 るるむく日記09/Oct/19 [tolkien]カテゴリから改稿転載

The Hobbit 読書会


2011/Jan/03-2011/May/01 Twitter

Let's read along "The Hobbit"

どうも原書読書は挫折しがちな私が、ホビット映画の撮影もスタートしたことですし、これを機会にみんなで読めば勢いがついて読み通せるのでは?! と読書会もどきを企画しました。3ヶ月で「ホビットの冒険」の原書を読もう!を合い言葉に、twitter上での読書会です。The Hobbitを少しづつ読みながら、その時々で「おもしろーい! 」や、「お気に入りの文はこれ!」や 「翻訳では原文をこう日本語にしたか」や、「やっぱりバルドカッコイイ」や、「なぞかけどうよ」や、まあなんでもとにかく読みながら語ったりできたら楽しいかなーと思っての企画です。 The HobbitはScholastic.comによれば総語数は93352語、19章での構成でしたので、1週間に1−2章くらいをあまり気負わずに読み進める計画でした。 ハッシュタグは #hobbitRALでした。以下が進行予定。 これに賛同してくださった皆様方とTiwtter上でのやりとりはとても楽しいものでした。そのやりとりをtogetterでまとめてありますのでリンクを貼っておきます。  
 るるむく日記10/Dec/03 [tolkien]カテゴリから改稿転載